ご家族で遺品整理をされる場合でも、遺品整理業者に依頼する場合でも、事前に気を付けた方が良い事がいくつかあります。当社に依頼される場合にはもちろん確認はしますが、まずはご遺族の方によって確認すべきです。
1.遺言書を探す
遺品整理は遺言書の内容に沿って行う必要があります。遺品整理をする前に特に注意しないといけない事は「遺言書が残されているかどうか」です。遺言書は個人の想い・意思を確認する為の重要な書類ですので、まずは遺言書が残されているかどうかを確認しましょう。
もし、遺言書が発見された場合はすぐに家庭裁判所に検認(内容を確認する手続き)の申し立てを行う必要があります。封印のある遺言書は必ず家庭裁判所に持参して、相続人や代理人の立会いの下で開封しなければなりません。
2.通帳・印鑑・証券等の貴重品は取っておく
遺品整理に取り掛かるまでに、死亡届提出や金融口座の処理など、さまざまな手続きが必要になります。印鑑(実印・銀行印)や通帳、保険証、年金手帳、不動産の権利証など重要書類は遺品整理前に留守宅に残さないようにしましょう。
3.お仏壇・神棚がある
お仏壇や神棚などを処分する必要があるときは、まずご先祖様への敬意を忘れず、慎重かつ丁寧に取り扱うようにしましょう。仏壇を購入したお店や、それぞれの宗派にご供養の方法を相談されることをおすすめします。またご供養から回収までをすべて一括で請け負う専門業者もありますので、比較してみるのもいいでしょう。
4.家賃の滞納がある事が判明した
賃料の滞納があった場合、相続財産の一つとして数えられるため、相続手続きが完了する前に払ってしまうのはお勧めしません。単純承認(故人の権利・義務をすべて相続すること)とみなされ、相続放棄ができなくなる恐れがあります。まずは司法書士などの専門家にご相談ください。
5.遺品と思っていたものが実は違う人の所有物かもしれない
賃貸住宅の場合、家具などのうち個人ではなく家主の所有物である備品を勝手に撤去するとトラブルの原因になります。エアコンや証明器具のかさなどは注意が必要です。誰の所有物か分からない場合は、家主に確認を取るようにしましょう。
6.物置や庭にも遺品がある
遺品が必ずしも家の中にあるとは限りません。賃貸マンションやアパートの場合は屋外倉庫等に遺品が置かれている事がよくあります。故人の家について詳しく分からない場合は、大家さんに必ず確認するようにしましょう。
7.医療器具が見付かった
医療器具が見付かった場合は処分の方法に気を付ける必要があります。注射針等の医療廃棄物は、家庭ゴミ(一般廃棄物)と扱いが異なるため、お住まいの市町村のルールに従って処分しましょう。不正な廃棄をすると、「排出責任」が問われることもあります。安心して任せられる遺品整理業者は、こうした廃棄についても対応してくれますので、まずはご相談してください。